世界には驚くほど長い地名が存在します。日常的に使うのが難しいほど長い名前の都市や村があるのをご存じですか? 今回は、世界で最も長い地名をランキング形式でご紹介します。
【南アフリカ】ツルーミン

出典:WikiCommons
正式名称:Tweebuffelsmeteenskootmorsdoodgeskietfontein
南アフリカにあるTweebuffelsmeteenskootmorsdoodgeskietfonteinは、アフリカーンス語の非常に長い地名の一つです。
この名前は「一発の銃弾で完全に仕留められた二頭のバッファローの泉」という意味を持ち、猟師の伝説に由来すると考えられています。
この地名は特にその長さとユニークさで知られ、発音の難しさからも話題になります。
南アフリカでは、アフリカーンス語の長い単語が多いことで知られていますが、この地名は特に有名です。現在、この場所は農場の名前として使われており、観光名所ではないものの、言葉遊びとして人々に親しまれています。
【スリランカ】スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ

正式名称:Sri Jayawardenepura Kotte
スリジャヤワルダナプラコッテは、スリランカの立法上の首都であり、コロンボの東に位置する都市です。1982年に正式に首都として指定され、国会議事堂が置かれています。
この都市の名前は、シンハラ語で「光り輝く勝利の要塞都市」という意味を持ち、15世紀にはコッテ王国の首都として繁栄しました。ポルトガルの侵略後、都市は衰退しましたが、近代になって再び首都としての役割を担うことになりました。
現在は、豊かな緑に囲まれた静かな行政都市として機能しており、国会議事堂のあるディヤワナ湖周辺は美しい景観を誇ります。
【タイ】バンコク

正式名称:Krung Thep Maha Nakhon Amon Rattanakosin Mahinthara Yuthaya Mahadilok Phop Noppharat Ratchathani Burirom Udomratchaniwet Mahasathan Amon Piman Awatan Sathit Sakkathattiya Witsanukam Prasit
この長い名称はタイ語で「神々の都、偉大なる都、不滅の宝石の地、大いなる天使の住まう王宮…」といった意味を持ちます。
タイの人々は通常、短縮して 「Krung Thep Maha Nakhon」(クルンテープ・マハーナコーン)または 「Krung Thep」(クルンテープ)と呼んでいます。
【イギリス】サンヴァイルプゥスグゥインギス

出典:WikiComons
名称:Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch
イギリス・ウェールズにある村で、ヨーロッパで最も長い地名として知られています。
この名前はウェールズ語で「聖マリア教会(Llanfair)の近くの白いハシバミの木(pwllgwyngyll)のある渦巻く急流(gogerychwyrndrobwll)のそばの聖ティシリオ教会(llantysilio)と赤い洞窟(gogogoch)」という意味を持ちます。
もともとは「Llanfairpwllgwyngyll」という短い名前でしたが、19世紀に観光促進のため現在の長い名前が付けられました。村には長い駅名標があり、訪れる人々の撮影スポットとして人気があります。
【ニュージーランド】タウマタファカタンギ…

出典:WikiCommons
正式名称:Taumatawhakatangihangakoauauotamateaturipukakapikimaungahoronukupokaiwhenuakitanatahu
ニュージーランドにあるタウマタファカタ…(略)は、世界で最も長い地名の一つとして知られる丘の名前です。
この地名は、マオリ語で「タマテアという大旅行者が、愛する人のために笛を吹いた場所」という意味を持ち、伝説的な戦士タマテアに由来するとされています。
ギネス記録にも登録されており、現地には短縮版の標識が設置されています。
観光名所としても人気があり、多くの人がこの長い地名に挑戦して発音しようとするのも楽しまれています。
いかがでしたか? 世界には想像を超える長さの地名があることが分かりますね。そのほとんどが短縮形で呼ばれていますが、正式名称にはその土地の歴史や文化が深く刻まれています。
例えば、ニュージーランドのタウマタファカタ…は、マオリの伝説に基づいた名前であり、タイのバンコクの正式名称は、その王都の壮大さを表しています。また、南アフリカのツルーミンは、過去の出来事を地名に残す文化が反映されています。
このように、地名は単なる識別記号ではなく、その地域の言語、歴史、文化、さらにはユーモアまでを映し出す鏡のような存在です。次回の旅行で地名に注目すると、新たな発見があるかもしれませんね。
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